top of page

太極密码:中国太極拳百題解

中国語が大して話せるわけではないのですが、漢字で書かれていることもあり、読む方は、時間はかかりますが、なんとなくできるようになりました。


シンガポールで太極拳をやるようになってそれほど立たないうちに、この本を見つけました。いろいろと基本的なことを知りたいと思っていたので、ちょうどよいと思って読み始めました。


太極拳に関して、いろいろな疑問を感じているのは、日本人だけではなく、中国人も一緒のようです。この本は、太極拳に関する100のよくある質問に一つ一つ回答を提供しています。


太極拳の起源あり、推手の説明あり、「虚实分明」「立身中正」などのよく聞く太極拳の要求に関する説明ありで結構盛りだくさんです。始めるにあたって何を準備したらよいかとか、毎日どれくらい練習をしたらよいか、といった質問にも答えてくれています。一通り読むと結構いろいろなことを学ぶことができました。



読み始めたころは、この本を日本語に翻訳したらどうかと思いました。翻訳書を出せれば自分の名前も覚えてもらえるのではないかと考えました。一部訳し始めたりしたのですが、結局やめました。


一番の理由は、面倒くさくなったからです。170ページもある本をきちんと訳そうとすると、かなりの時間を取られます。自分が理解するためだけの翻訳ではなく、人に読んでもらうための水準まで内容を高めようとすればなおさらです。そこまで時間をかけるほど、時間に余裕はありませんでした。


元々中国で書かれた本なので、中国人を対象にして書かれています。日本人向けの説明としてはピンとこないなぁ、と感じる箇所がいくつかあったことも理由の一つです。


今になってあらためてやらなくてよかったなぁ、と思っているのは、翻訳は所詮は人の言葉。翻訳者の私が納得していない内容も変えることなく乗せなければなりません。読んだ人は、それが私の考えだと誤解することもあるでしょう。10年近く太極拳をやってきて、それなりの理解が進んできた今、どうせやるなら翻訳ではなく、自分の言葉で書きたいと思うようになりました。


実際に本を書く作業をするかどうかはまだわかりませんが。自分の頭の整理のためにメモはたくさん取っているのですが、それをまとめて本の形にするには、翻訳以上に大変な作業になると思うと躊躇します。


まずは自分の理解をもっともっと深めることが先ですね。十分に理解をできていないことを表面的な知識だけで書くようなことはしたくないです。


ちなみに、いろいろと調べてみましたが、この本は日本で手に入れるのは今のところちょっと面倒なようです。アマゾンにもありませんでした。自分が教室を開いた暁には、少なくとも自分が所蔵している本は生徒さんたちに開放したいと思っています。



これからもいろいろな話題を紹介していきます。最新のブログをご覧いただくために登録をお願いします



閲覧数:25回0件のコメント

最新記事

すべて表示

気分が乗らないとき

5年ぐらい前、本格的に教える立場になった時、兎角教えることに集中しすぎて、自分の鍛錬が疎かになりがちだと感じました。地道なトレーニングを積むよりも、他の人太刀と談笑しながら、楽しく教えている方が楽な気分でした。教えることはそんなに楽ではないと知ったのは、もう少し経験を積んでからの話です。 日本に帰ってから、なかなかペースが掴めず、思うように鍛錬を積むことができない日が続きました。天候は大きく変わっ

bottom of page