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一流の芸術家の悟り

「瞬間瞬間を後悔しないで生きる。今この瞬間、自分が出した音に悔いのない生き方をしたい」  


「今日はこれだけピアノを弾けたのだ。もう後悔は何ひとつない。演奏が終わった瞬間、 ステージ上で倒れて死んだとしても本望だ」


誰の言葉だと思いますか?一つ目は、同じような内容を「般若心経を読み解く」という本の中で見かけました。二つ目は、道元の坐禅に対する姿勢にも似ているように思います。


これは、昨年のショパンコンクールで2位になられ、現在、最もチケットを取るのが難しいと称されるピアニスト、反田恭平さんの言葉です。


極端な話、僕は「いつ死んでもいい」という覚悟で昔からずっとピアノを弾いている。会場が大きかろうが小さかろうが、聴衆が2000人だろうがたった一人だろうが、コンサートを差別しない。絶対に手抜きをしない。すべてのステージで、毎回全身全霊でピアノを弾き切る。この姿勢を失って慢心するようであれば、死んだほうがマシだとさえ思う。(『終止符のない人生』139ページ)」


この度「終止符のない人生」という本を出されるそうです。是非読んでみたいです。


私は、太極拳を通じて、他の人たちのためになれればと思っています。そのためにも套路を見てくれた人を魅了ができるぐらい心も身体も磨かなければならないと思ってはいますが、ここまでの覚悟はまだ持てていません。


日記帳に、「真実一路」とか、「朝鍛夕錬」とかという言葉を書いて自分を奮い起こさないと毎日の練習が続かないようでは、まだまだということですね。


今、この「瞬間」後悔しないような生活を送りたいです。それが欲にまみれると、きっと楽しめないものになってしまうでしょう。「欲」をできるだけ持たず、「瞬間」を心から楽しめる方法を探ってみたいと思います。


一流の人の言葉は、人を魅了しますね。自分もいろいろな経験をもっとたくさん積んで、そんな言葉を残せるようになれたら幸せです。



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