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運命に見捨てられはしませんでした

ダメだったらどうしようかなぁ、とボォっと考えながら、やっと食べる気になってきたので、夕食を食べました。量はまだ抑えめにしましたが。


大家さんは、かなり高齢の女性です。元々この部屋に住んでいて、私がこの部屋を借りるときに、メイドさんと一緒にお嬢さんのうちに引っ越していきました。身体が弱くなってきて、誰かが近くにいた方が良いとの判断だったようです。


歳をとってきてから新しい土地に移るのは結構寂しいものだと思います。長年付き合ってきた近所の知り合いがみんないなくなってしまうわけですから。大家さん、結構な頻度でうちの周りに散歩をしにきていたようです。


そんなこともあって、今回、自分が長年住んでいたところに戻りたい、って話になったのではないかと想像しています。


こんな想像をしていたため、大家さんにメッセージを送るとき、更新は来年の8月までで、それ以降は更新しないことを強調しました。そんなに遠くない将来、大家さんがこの土地に帰ってこられることをイメージしてもらうためです。期間が決まっていれば、我慢もできるものです。


もう一つ、前回合意をした後、すでに学校に対して、8月まで働ける旨の通知を出してしまい、ここを追い出されると、次に住むところを見つけるのは非常に難しいことも書きました。学校に迷惑をかけたくないことを説明しました。


一度行われた合意をひっくり返すなんてひどい、みたいなことは一切書かず、ひたすらお願いモードでいきました。戦闘モードになってもいいことは何もない、って言うのは太極拳を学んでから身についたことです。


夜になって、メールが来ました。再考した結果、当初の予定通り8月まではいて良いことになりました。ホッとしました。と同時に、今回は、さっさと契約書を作ってくれるようにお願いしました。


今回の一連の騒動、最大の原因は、私が前回の合意の時に、契約書の作成を急がせなかったことだと思っています。昔、銀行で契約書を扱っていた癖に抜かりました。西洋人ではないので、契約がないと主張できない、みたいな世界は嫌です。でも、シンガポール、特に不動産の市場はそう言う感じになってきていて、ちょっとギスギスした感じがします。


好転した最大の原因は、大家さんの良心を最後まで信じられたことでしょうか。


とりあえず、立て始めた予定を最後まで遂行出来るようになったので、嬉しいです。


ちなみに、膝も胃もまだ完璧とは言い難いです。徐々に日常生活に戻っていきたいと思っています。



これからもいろいろな話題を紹介していきます。

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