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「易」を学ぶ

太極と陰陽の移り変わりを理解しようと、以前から易経に触れるようにしてきました。今の師匠は、あまり太極拳の周りの理論とか文化とかの話はしません。これは、以前東京にいた時に習っていた陳式太極拳の先生の影響です。


数ヶ月前から、毎朝、一つの卦を振り返るようにしています。頭から順番に読んでもつまらないので、その日に読む卦は、ランダムに選びます。本来であれば、毎日筮竹を使って占えば良いのですが、さすがにそこまで時間はありません。そのぐらいの心の余裕があればとは思いますが。。。


携帯のアプリで、乱数を発生させるものを見つけました。卦は全部で64個あるので、1から64までの数から数字を一つ選んでもらいます。このアプリ、サイコロの目を出してくれる機能もあって、それをそれぞれの卦にある六つの爻から一つ選ぶのに使います。占いとしての易を冒涜している感じもしますが、毎日続けるためには、このくらいの手頃感は私のように怠惰な人間には必要です。


毎日一つの卦と爻を選ぶと、まずは、本田濟氏の「易」と言う本からそれに関する説明を読みます。この本、普通に手に入る易に関する本の中では、一番説明がしっかり書いてあると思います。


一通り理解できたら、自分の現状に照らして、その日何を気をつけなければいけないかを考えます。多くの卦には、貞しくするべきであることが説かれているので、襟を正さなければいけない気分になることが多いです。易が哲学の書だと言うことを改めて感じます。


そして、履歴を残すために、Excelに記録をします。Excelでは、どの卦が何回出たかがわかるようにしています。


今年の9月に、これを始めてから、今日で約100日です。64個の卦があるので、平均するとそれぞれが2回ずつ出ることになるのですが、いくつかの卦の出る頻度が極端に高くなっています。


その一つが今日出ました。「水風井」です。今日で6回目の登場となりました。まだ一度の出たことがない卦が14個もあるなか、これはかなりの頻度です。何か易が私に伝えようとしているのではないか、と感じざるを得ません。「易」は哲学の書だけではなく、やはり占いの書でもあると感じます。


「水風井」は、井戸につるべを入れて水を汲み出そうとしていることを表す卦です。水を汲み出すためには、つるべを水の中まできちんと下ろして、それから持ち上げる必要があります。そこから、努力を最後までせよ、九仞の功を一簣に虧く、にならないようにせよ、と言う警告が出てきます。


シンガポールでの太極拳修行を終えようとしている今、最後まで手のぬくなと言われているような気がしてなりません。


今日は、お休み中なのでグループレッスンもなく、個人レッスンもありません。時間は十分にあるので、しっかりと練習をしていきたいと思います。



 

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