新たな決意
- Mitch Sato
- 9月11日
- 読了時間: 4分
うちの教室では、套路を行う際に、シンガポール時代から使っている音楽とインストラクションを使っています。このインストラクション、先先代の先生が作成したものです。使われている言語は広東語。シンガポールで教えていたときも半分ぐらいの生徒さんは内容がわからないと言っていました。
私も広東語は全くわかりませんが、何千回と聞いているのでこのインストラクションの内容については7割ぐらいはわかります。シンガポール政府が中国語を国の言葉の一つとし、広東語を含む中国の方言を正式な言葉として認めなくなった後でも、シンガポールの教室はこれを使い続けました。中国語に吹き替えると微妙なニュアンスが伝わらなくなる、というのが理由だと聞いた覚えがあります。
今まで日本語への吹き替えをしなかったのはいくつか理由があります。最大の理由は、自分が怠惰なためです。
教えている中で感じていた理由もあります。私は初学者に教える時には動作を難しくする動きを一旦省略して慣れてからさらに加えていくようにしています。例えば、足を上げる動作です。足を前に出す時、本来は足を上げてから行うのですが、足を上げるとバランスを崩す人が多いため省略しています。動きが省略されると当然インストラクションの数が変わるため、スピードが合わなくなります。どのバージョンでインストラクションを作ったら良いかをずっと考えてきました。
これには、ある生徒さんが回答をくれました。今私が自身で行う套路で作ったら良いと。スピードが合わないところは個々の生徒さんが自分のレベルに合わせて調整すれば足りると言ってくれたので、それで納得しました。
もう一つの悩みは、日本語の語尾の問題です。武術のインストラクションは、命令形で行うことが多いのではないかと思います。少なくとも英語や中国語ではそのようです。もっとも、英語や中国語は動詞の語尾の変化がないので、さらに楽です。例えば座って欲しい時には、「Sit」とか「坐」って一言言えばそれで足ります。日本語だと「座ってください」「座ります」「座れ」「座る」等々伝える相手によって語尾が変わります。どの形を使ってインストラクションを作るのが良いのか、かなり考えました。
今まで教室で教える中で使ってきたのは、「ます」でした。命令口調ではなくなるので、自然とこれを使うようになっていました。語尾はこれで行こうと思います。
実際の作業ですが、まずは原稿書きから始めました。以前、広東語のインストラクションを文字に起こしたものがあるので、それを日本語に変えていきます。文字通りの翻訳ではなく、自分がいつも教える時に発しているインストラクションをもとにします。
次に行うのは、自分が今行えるベストの套路の画像を撮ることです。長い套路なので、携帯電話の容量が大丈夫か不安ですが、画質を落として対応してみます。
今までなかなか重い腰を上げなかったこの作業を今回やる気になったのは、二つ理由があります。一つは、レッスンの最中に、広東語のインストラクションを使っている限り、それがわかる自分が一緒に套路をして、動きのタイミングを指示しなければいけないことです。レッスンの数も増えてきたので、ある程度できるようになった生徒さんが中心のクラスでは休める時には休みたいです。一緒に套路を行わないで、外から生徒さんの動きを見ると、どんなところが良くて、どんなところに問題があるのかも、今よりもきちんと把握できます。
もう一つは、日本語のインストラクションがあれば、自宅でもっと練習ができる、という生徒さんの言葉をもらったからです。套路を覚える、きちんとできるようになるには、ショートカットはありません。繰り返しやるしかなく、日本語のインストラクションがあった方がやりやすいというのではあれば、さっさとやるしかありません。
かなり時間のかかる作業にはなると思いますが、今以上にレッスンが増えて、さらに忙しくなる前にやってしまった方が良さそうです。
とりあえず年末前にはリリースできるように頑張ります。
中野区鷺ノ宮の太極拳教室です。呉式太極拳を基礎からしっかり教えています。きちんと足腰を鍛えて、100歳まで自分の足で歩ける心と体を作りましょう。体験レッスンやってます。下記のボタンを押して、お問い合わせください。
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