教室を始めたばかりの頃の過ち
- Mitch Sato
- 8月8日
- 読了時間: 3分
教室を始めてまもない頃、1人の生徒さんが個人レッスンでいらしていました。この方、他の教室で呉式太極拳を学ばれていて、套路は学ばず、基礎練習をだけを習っていました。二つの教室で套路をやると訳がわからなくなるので、私も套路を学ぶことを勧めませんでした。
この生徒さんがやれるようになりたかったことの一つに片足をあげた状態で立つことでした。非常に真面目な方で、自宅でも練習をされていました。よほど足を上げたかったのだと思います。パーソナルトレーナーのところにも通って筋肉を鍛えることもやられていました。
ある時、そのパーソナルトレーナーを連れてきても良いか、とこの生徒さんに聞かれました。パーソナルトレーナーがどの筋肉を鍛えたら良いかを知りたい、と言うことでした。この時は、生徒さんの希望だったので了承し、パーソナルトレーナーに対して、動きの説明を行いました。
今思うと、そんなことをする必要はなかったと思います。解剖学を学び始めて感じているのですが、太極拳の動きを筋肉の動きだけで説明することは非常に難しいです。どの筋肉を鍛えたら特定の動きができるようになる、なんて特定をすることはできないと思います。色々な筋肉が一緒に働くことで複雑な動きができるようになります。そして、特定の動きができない要因のかなりの部分は、筋力がないから、ではなくて余計な力が入っているから、です。
その当時、まだ生徒さんの数が少ない上、この生徒さんからの売り上げが月の売り上げの半分ぐらいを占めていた時期でした。それゆえに、生徒さんが求めるままに、本来は相入れないパーソナルトレーナーのアプローチの仕方に追随してしまいました。
今、全く同じことが起きたら、生徒さんがパーソナルトレーナーからアドバイスを受けることは否定しませんが、自分がその方と一緒になってプログラムを考えるようなことはきっとしません。
その当時も、パーソナルトレーナーのアプローチは、西洋的、というか、問題のある部分を見つけてそれに対処する、と言うものだと感じていました。太極拳の問題へのアプローチはもっと全体を見て問題に対処していくものです。あの時、もっと適切にアドバイスをすれば良かったと今は思っています。
やはり、目先の収益には逆らえない、って言うことです。今は、それなりに売り上げも上がるようになったので、そう言った意味でも自分の信念に反することはきちんと断ることができるようになりました。この1年半の教室運営の中で学んだことの一つです。
中野区鷺ノ宮の太極拳教室です。呉式太極拳を基礎からしっかり教えています。きちんと足腰を鍛えて、100歳まで自分の足で歩ける心と体を作りましょう。体験レッスンやってます。下記のボタンを押して、お問い合わせください。
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