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執着すること

このところ、般若心経の本を読んでいます。以前太極拳の本を読んでいた時、たまには般若心経でも読むと良い、と書いてあったことがあって、その際に本を何冊か買いました。まだまだ理解はいい加減な水準を超えるものではありませんが、「空」と「無極」、「道」に想いを馳せて、少しでも感じられればと思っています。


般若心経の本を読んでいると、執着することに対する批判がそこここに出てきます。老子にも同じような内容が出てきます。執着が欲に通じ、欲が人を苦しめる、といった感じのつながりです。


この「執着をする」ということ、頭では理解しているつもりなのですが、実際の生活に当てはめるとまだ今ひとつです。


例えば、太極拳を一所懸命練習する。一所懸命になればなるほど、周りからは執着しているように見えるのではないかと思います。何を持って執着をしていると思われるのか、というと、上手くなりたいという気持ちが「欲」のレベルまで上がってしまうと執着になるのかな、って感じがします。その際に、特に「他の人と比べて」という枕詞がついてしまうと、いよいよ執着しているような気がします。


私自身もシンガポールで修行をしていた時には、周りの人と自分をよく比べました。比べ始めると、周りの人のどこが良くない、といった批判を始めます。そんな状況は楽しいわけがありません。


無窓国師の言葉にこんなのがあるそうです。


「仏界の相を愛すれば即ち魔界なり。魔界の相を忘れずば即ち仏界なり。真実修道の人は、仏界をも愛せず魔界をも恐れず」


ここで言っている「愛する」というのが執着することだそうです。仏の世界ですら、執着してしまっては魔界と化すそうです。


太極拳も執着してしまうと、それが心を縛り、結果身体を縛る、気の巡りは滞り、何のために太極拳をやっているのかわからなくなります。「自分の太極拳」に執着する、というともっと問題点はわかりやすいかもしれないです。


そんな問題に陥らないためには、もっといろいろな太極拳の先生方、先輩方とお話をしなければいけないな、と感じています。





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