効率化は求めない

Mitch Sato
9月9日
読了時間: 3分

スタジオがそれほど広くないことと、自分が多くの人を一度に教えることのできる能力が十分にないことが理由で、うちの教室はグループレッスンは通常７、８人で組んでいます。

太極拳は、積み重ねが大切なので、一度組んだグループに途中でレベルの全く違う人を入れることは可能な限り避けています。したがって、辞める人が出ると段々とグループの人数が減っていきます。

教室を始める前にも何度もシミュレーションをしたのが、どのタイミングで少なくなったグループを統合するかでした。タイミングも難しいのですが、二つのグループのどちらに寄せるのかも難しい判断です。教室に長く通っている方は、その時間に来ることが生活リズムになっていることが多いので、時間の変更に抵抗を示すことがあります（シンガポールにいた時にはよくありました）。先に進んでいるグループには、統合するグループが学んでいるところまで戻って学び直してもらう必要もあります。復習ができる良い機会だと思ってくれる人ばかりだと良いのですが、早く先に進みたい、という思いが強い人がいるとこれも障害になります。

最近、何人かの生徒さんが抜けたことで、いくつかのグループの人数が少なくなったので、久しぶりにこの問題を考えました。

結論！統合は当面はしないことにしました。まだ時間に余裕があるので、新しく通いたいという生徒さんには対応できます。自分の体力にも問題はありません。人数が少なくなっても、しっかりと前に向かって学んでいってもらって、少しでも套路を長くできる生徒さんを増やすことを優先することにしました。

統合は、空きスロットが全くなくなって、効率化をしないと生徒さんを増やすことができなくなったら考えることにしました。

教室をやっていると色々なことが起きます。問題が生じるとその解決のために、何のために教室を始めたのかを忘れそうになることがあります。そうならないためにも常に初心に帰って判断をしていきたいと思います。

おかげさまで50人近い生徒さんが通ってくれる教室になりました。来る人がいれば、去る人がいるのも当然です。今残ってくれている生徒さんにどうしたら楽しんで太極拳を学び続けてもらえるのかを最優先に考えていきたいと思います。