スクワット考察
- Mitch Sato
- 2 日前
- 読了時間: 4分
以前からこのブログで何度かお話ししているのですが、うちの太極拳の一丁目1番地はスクワットです。これがきちんとできないと動きが安定しません。これがちゃんとできるようになると、套路のさまざまな動きが楽にできるようになります。
個人レッスンを行った時の写真を参考にしながら、どんなことに注意をしなければいけないかを紹介してみようと思います。
まずは1枚目の写真を見てください。スクワットで重要なことは、三つあります。一つ目は膝と爪先が一直線になっていること、この点ではこの方のスクワットは悪くありません。
次に、頭の中心、股関節、くるぶしが一直線になっていることです。これが一直線になっていると体の中で最も重たい部分である頭の重さが重力に逆らわないで、まっすぐに足の裏に落ちていきます。そのために余分な筋肉を使う必要もなく、軸がしっかりするので、足を動かした時に、上半身のバランスを取り直す必要もなくなります。
写真では、股関節とくるぶしの位置関係は悪くないのですが、頭が少し前に行っています。その原因は、骨盤が前傾していることです。骨盤が前傾してるために脊椎から上が中心より前に動いてしまい、頭が前に行ってしまっています。普段の生活であれば、問題にならない程度の傾きではありますが、武術としての効率的な動きは大きく妨げられます。
横からの写真ではわかりませんが、膝とつま先の方向が一致すると言うのも重要な要素です。

この生徒さんに問題を指摘してみました。普段から骨盤が前傾気味なので、そもそも治せるものなのか、と聞かれました。
そこで、丹田を意識して、それを下げていくように動いてみてもらいました。スクワットをする際に足を開くのではなく、丹田が下がっていくので、膝が横に押し広げられる、という感じにしていきます。
その結果が下の写真です。

背中がまっすぐになった分、頭、股関節、くるぶしの位置が正しい方向に修正されました。改めて写真を見て思ったのですが、残念ながら膝がつま先よりも少し前に出てしまっていました。でも、この部分の調整は腰を少し後ろに引っ張れば良いので簡単にできます。次回のレッスンの時に試みたいと思います。
自分でも骨盤の前傾をこんなに簡単に治せるとは思っていませんでした。ちょっと驚きです。
生徒さんへの指導の中から学べることは本当に多いです。いつも色々なことに気づかされています。本当にありがたいことです。
ちなみに、いつも教室で入っている話ですが、正しいスクワットを行う条件は次の三つです。
足の裏は前面が地面につき続けるようにする。特に母指球側が浮かないようにする
骨盤を地面に垂直にした状態で股関節を真下に下ろしていく
膝は前ではなく、横に開いていく
この三つの条件をきちんと満たせば、膝とつま先の方向が一致すると、それ以上は低くなれなくなります。それと同時に、膝はつま先よりも前には出ません。
よく、膝をつま先よりも前に出してはいけない、と言う話を聞きますが、正しいスクワットができれば、そんな意識を持つ必要はありません。正しい姿勢のスクワットは、膝をつま先より先に出したくても出せません。
うちの太極拳は、他の流派に比べてしっかり座って腰の位置が低くなっています。正しい姿勢では最大限低い腰の位置になります。でも、この位置は、筋肉で無理やり作った姿勢ではなく、骨格の制限でかっちりと固められた姿勢になります。無駄な筋肉、無駄な力を使っていないので、中途半端に座るよりもかえって楽に動けるようになります。
そのレベルまでスクワットができるようになるまでには、当然繰り返し練習をしていく必要があります。近道はありません。
中野区鷺ノ宮の太極拳教室です。呉式太極拳を基礎からしっかり教えています。きちんと足腰を鍛えて、100歳まで自分の足で歩ける心と体を作りましょう。体験レッスンやってます。下記のボタンを押して、お問い合わせください。
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