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ある日の教室の様子⑩

いよいよ基本練習のクライマックスです。最も重要で、最もきつい動きです。実際には、動かないので、姿勢って言った方が良いかもしれないです。


スクワットをした状態から片方の足を前に出します。出した方の手を前に出し、もう一方の手を出した手の手首に合わせます。「七星勢(チィ・シン・シ)といいます。攻撃、防御の起点となる姿勢で、108式套路の中でも何度も出てきます。この姿勢が安定しないと、それに続く動きも安定しなくなります。


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今の教室でも、以前教えていたシンガポールの教室でも、生徒さんが一番嫌う、きつい練習です。でも、確実に良いことがあります。


まずは足腰が強くなります。しかも短期間で。階段を登るのが楽になったと話してくれる生徒さんはたくさんいますが、この練習が短期間に改善する大きな理由だと思います。


軸足に体重を乗せることを感じやすくなります。太極拳は、どちらかの足に重心を置いて動くことが重要です。この練習を通して、軸足に体重をかけている感覚を養うことができます。


写真の通り、この練習の時には、私が生徒さんの腰を後ろに引っ張ります。できるだけ体重を後ろにかけるようにするためです。つま先に体重がかかっている状態から、踵でしっかり立つことができ、姿勢の改善や膝痛予防にもなります。


通常、それぞれの足で3セットずつ、計6セットを行います。写真のように私がそれぞれの生徒さんの姿勢を直すのですが、私が直している時のほうが生徒さんにとってはきつくなります。


この辛い練習を少しでも楽しくしようと思って、ちょっと工夫をしています。この写真のクラスは5人の参加者がいます。6セットを行うと、誰か一人、2回私に修正をされる人が出ます。その誰か一人を選ぶために、今練習の前に毎回くじ引きをします。このくじ引きで、雰囲気が和やかになって、きつい練習も乗り切れるような気がします。


こんな感じで、しっかりと、でも楽しく練習ができるようにと心がけています。






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