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太極拳理論の連載を始めてみて思うこと

太極拳理論に関して色々と書いてみようと思って、「行功心解(ぎょうこうしんかい)」を読み解く連載を始めてみました。これまでに本文の説明が3回、付随する説明が2回の合計5回書いてみました。


全体を書き終えた後に小出しにしているのではなく、本を読んでは書き、読んでは書き、という作業をしているため、前後のつながりがおかしかったり、重複があったりしていると思います。書き終えた後に、全部繋げて読んでみて、さらに書き直しをしたいと思います。連載として書き続けることで、毎日少しずつ進められるのと、公表することがモチベーションとなっています。少しでも多くの方に読んでいただけると嬉しいです。


「行功心解」は、二百文字にも満たない文書です。5回のブログでやっと初めの4文字の説明が終わりました。このペースで行ったらいくつ記事を書いたら終わるのかって感じです。でも、焦らずのんびり書いていきたいと思います。


読んでいただく方に理解していただくためには、まず自分が納得して理解した上で書かないといけません。色々な本を参照するので、自分としても非常に良い勉強になります。


表面的な説明だけにとどまらず、自分が腑に落ちるまで色々なことをしっかり調べるようにしたいと思ったのは、昔読んだ本の影響があります。


井筒俊彦さんの書かれた「『コーラン』を読む」という本です。

イスラム教の聖典であるコーランを10回にわたって読み解いていく本です。コーランって、全部で114章からなるかなり厚い本です。井筒さんの本は、全体をサラッと読むのではなく、全体のエッセンスが現れているとされる最初の1章のみを10回かけて読んでいきます。全体では500ページにもなる本です。


コーランの第1章ってたったこれだけの文書です。これを翻訳して簡単な説明を加えただけなら数ページで終わってしまうのが普通でしょう。一つ一つの単語から考えられる文化的な背景とか、イスラム教のエッセンスとかを細かく説明していきます。

この本を読み始めた時、正直、500ページも何が書いてあるのだろうと不思議に思いました。読み終わった後には、イスラム教ってどんなものなのかがなんとなくではありますが、わかった気分になりました。


私の連載も、単に「行功心解」の字面を説明するだけにとどまらず、その背景まで突っ込めるようなものにしていけたらと思っています。


それをやり切るにはまだまだ私の太極拳の経験も、中国語の能力も足りないことはわかっていますが、これを通じて自分も成長します。


何かお気づきの点があれば、是非ご連絡くだされば幸いです。


これからも引き続き、連載をご覧いただければ幸いです。




呉式太極拳教室「太極の小径」では、2023年10月からの生徒さんを募集しています。詳しくはこちらからご覧ください。




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