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Schadenfreude - 他人の不幸は蜜の味

長たらしい単語です。昔、ボストン・リーガルというアメリカのドラマが好きで、よくみていたのですが、その中の一話に出てきた単語です。なぜか知らないのですが、この単語だけ、忘れた頃に思い出します。


元々はドイツ語だそうです。英語でもそのままの形で使われるようになったようです。不幸、損害を意味する”Shaden”と喜びを意味する”Freude”を合成した単語です。


他人が不幸になっているのをみて、喜びを感じることを意味します。日本語で言えば、「他人の不幸は蜜の味」というところでしょう。


忘れた頃に思い出すのは、自分にそういう傾向があって、自分自身それを好ましく思っていないので、自分を戒めるためではないかと思っています。


今回この単語が浮かんできたのは、グループレッスンで、他のコーチがデモをしているのをみていた時でした。まだトレーニング中のコーチなので、当然デモもそれほどうまくはありません。ありゃりゃ、と思うところもあったぐらいで、レッスン中ではありますが、師匠に手直しをされていました。自分はさすがにこんなことはないなぁ、って思っていたら、Shadenfreudeが思い浮かびました。


いい加減、他人のパフォーマンスがどうであろうが、自分には関係ない、って境地に辿り着きたいのに、まだまだだということを思い出すためにこの言葉が出てきたのでしょうか。


とかく、自分より下手な人、地位が低い人がいることで、安心してしまうことがあります。それゆえに、人は粗探しをするのではないかと思います。


そんなことを思いながら、自分が他の人がやっている套路をみている時のことを振り返ってみました。悪いところを見つけることは多いのですが、この人のここが良い、って見つけられることは稀です。他人のアラを探して、それが自分にはないことを確認して、安心してしまいます。


太極拳の教室でも、段位を用意してくれているところがあると聞きました。そういう学校だと、進捗を示す基準が存在して、教える人は、それができているかいないかを判断して、良し悪しを考えられるのだと思います。


うちの学校の場合には、そういった基準がなく、教える内容もきちんとは体系化はされていないので、余計に「良いところ」を見つけることが難しいのかもしれません。教える内容の体系化は、自分でも大きな課題の一つで、自分の教室を開くまでには、ある程度の形にしたいと思っています。


教える際、モチベーションを上げるために、よくなったことを褒めることも必要ですが、レッスンの時はどうしても、間違っているところの「修正」が主眼になります。これも、悪いところに目を配りがちになる原因でしょう。


生徒さんから嫌われることを避けるために、あえて間違っているところをあまり指摘せず、「いいですよー」ばかりを繰り返す先生がよその学校にはたくさんいるとうちの師匠は言ってました。


仕事柄、間違ったところとその原因をきちんと把握できる能力はさらに伸ばしていかなければいけません。でも、それが個人の心の中での満足に結びつかないように気をつけたいです。


過ちを犯すことがなくなれば、その過ちを表す言葉は必要がなくなります。いつかShadenfreideという言葉が、自分の辞書から消え去る日が来ることを目標に、今日も精神鍛錬を続けます。


 

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