top of page

年季明け

昨日、これから自分の教室を開くにあたってかなり大きなイベントがありました。こういった学校内部のイベントが公開されることってなかなかないと思います。ぜひ最後までご覧ください。


コロナが始まって以来ずっと行われていなかった弟子の食事会が昨日2年半ぶりに行われました。20人ぐらい参加して、師匠と歓談をしました。コロナが過去のものになりつつあると感じました。


私は事前に知らされていなかったのですが、この席で、日本に自分が教室を開くことが弟子の前で公式に発表されました。今までも、僕が日本に帰って教室を開くことは師匠が生徒さんたちの前で口にしていたので、知らない人はいない状態ではありますが。


発表だけであればそれほど驚きはしなかったのですが、これも私には内緒で、師匠と学校のオーナーが弟子から開業資金を集めてくれていて、それを手渡されました。これは結構な驚きでした。そんなことをしてくれたという事実と、私ごときに他の弟子の人たちがお金を出してくれたという事実と、そして金額。決して少ない金額ではありませんでした。


発表があった時の様子です。


事前に知らされずにいきなりスピーチをしろと言われました。英語は無茶苦茶だし、しどろもどろな感じだし、恥ずかしい限りですが、何とかほかの弟子の方々の前で話をしました。声が小さくて聞き取りづらいのもすみません。


「自分は後1年しか師匠から直接は学べないけど、その間はしっかり学べるだけのことは学びたい。でも時間が限られているのは自分だけでなく、他の弟子の人たちも同じはず。師匠との時間は永遠ではない。時間を無駄にしないでほしい。」というようなことを言っています。





今まで師匠もオーナーも”Leneage”という単語をよく使ってきました。昨日の会でも”Japan Leneage”という言い方をしていました。血統という役をつけるのが普通なのかもしれませんが、系譜ということでよいように思います。


今まで学校ともいろいろなことがあり、独立した後は自分一人になるのだとなんとなく思っていましたが、独立した後も系譜を引き継ぎ、自分の後ろには一緒に学んだ人たちがいるのだと改めて感じされられた瞬間でした。


このイベントの後、かえって気分が引き締まったように思います。まだまだ技術的にも精神的にも至らない自分。とりあえず独立は許されたけど、まだまだ精進を続けなければいけないと心に誓いました。


「稽古は強かれ、情識はなかれ」です。




最新のブログをご覧いただくために登録をお願いします




閲覧数:155回0件のコメント

最新記事

すべて表示

最近、個人レッスンの数が増えてきて、ほぼ毎日個人レッスンを持つようになっています。忙しいですが、本当に良い経験になるので、自分としては幸せです。 太極拳を教えていて感じるのですが、師匠から教えてもらったことを教えるのはもちろんですが、教えることで、さらに新しいことを学びとることができると本当に感じます。 教えることで、今まで教えてもらってきたことがよくわかるようになった、っていう話は、よく聞きます

太極拳の教え方も色々とあります。私自身も経験したことがありますが、とりあえず見よう見まねで真似てみて、っていう教え方をしているところは結構あると思います。あまりあれこれ言わないし、先生の隣で生徒さんが一所懸命、動きについていこうとする感じの教え方です。 東京にいた頃、通っていた太極拳教室は、先生が生徒さんの体に触れて修正をすることは滅多に無かったし、する場合でも、やむを得ず、って感じで、おっかなび

先日のブログで、男性と女性で教わり方が違う、という指摘を生徒さんからいただいたと書きました。 何人の方から、そうは思わない、というコメントをいただきました。 確かに、手足を別々にしないで、両方を合わせて教えてもらった方が良いという人はいます。私が教えている際に、この方法の方が良い、と話してくれたのは、二人とも女性でした。先日話をしてくれた人が、それは女性だからだ、と言ったのでそうなのだろうと、思っ

bottom of page