top of page

朝練の方向転換

学生の頃から朝は強いので、テスト勉強も夜遅くまで起きているのではなく、朝早くやる性格でした。


それは今でも全く変わっていなくて、朝は決めた時間にほぼ起きられます。朝は、他の人に邪魔されることなく、やりたいことを思う存分できるので、昔から優先順位が高いものをやる様にしています。


朝起きて何をやるかといえば、もちろん太極拳の練習です。


少し前から坐禅で足を組める様になりたくて、ストレッチを中心に朝の練習を組み立ててきました。じっくり体全体を伸ばして、心をスッキリさせることを目指してきました。ストレッチを30から40ぐらいやって、その後、無極功を20分ぐらいやり、最後に108式套路をやるのが日課でした。全部で90分から2時間ぐらいの練習です。


5月に東京に一度帰国したぐらいからこのメニューにしているので、かれこれ半年になります。おかげで体は随分柔らかくなってきました。


この間、大森曹玄という方の「参禅入門」という本を読んでいたら、こんなことが書いてありました。


「俗に一事十年と言われるように、どんな小さな手先の技術でも、それを修得して身につけるには相当の継続的修練が必要である。いわんや、真実の自己を明らめ人間の尊厳性を自覚する坐禅が、いくら俊敏だからと言っても一時間や二時間、あるいは一ヶ月や二ヶ月で完了するわけがないのである。


相当の長期間座ることを続けて実行するには、大信根や大憤志はさておき、まず常識的に言ってこの道が好きにならなければなるまい」


この本を読みながら坐禅と太極拳を重ね合わせ、太極拳を通じて自分を見つめ直せたら良いなと思っていたところなので、朝の練習の方向性を変えることにしました。ストレッチは、午後時間のある時にやることにして、瞑想的な練習を朝の時間に持ってくる様にしました。


本当は、「参禅入門」に書いてあることに従って実際に座禅を組んでみたいと思っているのですが、少し前から右膝が十分に曲がらないので胡座ですらかくことができません。正座もかなり膝に負担がかかります。なので、太極拳でよく行われている練習内容で代用です。


二つの練習をやることにしました。ひとつ目は立禅とも言われる、無極功。簡単にいえば、立っているだけです。たったままで、姿勢を整え、呼吸を整え、心を整える。体のどこかに緊張しているところはないかを確認しながら、全身をリラックスさせていきます。調身、調息、調心のやり方については、以前から自分なりにやっている方法を改めて、「参禅入門」を参考にしました。「参禅入門」に一度にどのくらいの時間座れば良いのか、っていう章があって、量より質ではあるが、という前振りはつきますが、一度に30分から40分ぐらいを目指してみたらどうか、と書いてあったので、40分を目指して立ち続けました。


立ちながら、数息観と言って数を「ひとぉつ、ふたぁつ」と数えることで雑念に心を持っていかれないようにすることもやってみました。


普段から40分かかる套路をやっているせいか、立っていることで膝や腰が痛くなることは全くありませんでした。ちょっと足の裏が痺れたかな、っていうぐらいです。数を数えていたせいか、それほど眠くもなりませんでした。終わった後は、なんだか心が落ち着いて、スッキリした気分でした。


その後、套路やその他の練習を行ったのですが、いつもよりもしっかりできた気がします。心が落ち着いていると体もきちんと動いてくれる様です。


やってみて、非常に良かったので、しばらくは無極功を中心として朝の練習を組んでいきます。


来年開く予定の自分の教室でも、太極拳を通じて体力をつけるのはもちろんですが、精神面の健康も追いかけていけるようにしたいと思っています。そのためには、この類の練習が必要になってきます。


この練習の難しいのは、自分がきちんとやることもですが、人に教えるのはさらに難しいと感じています。体をいかにリラックスさせるかが鍵になってくるので、ある程度太極拳の動きを覚えて、徐々に脱力できる様になったら始めてもらう練習かな、という気がしています。


ご興味がありましたら、ぜひやってみてください。ちなみに、立っているときに、つま先に体重がかかりすぎると膝を痛める原因になる可能性があります。体重は少し後ろ目、踵を意識して立つ様にしてみると良いかと思います。




これからもいろいろな話題を紹介していきます。

最新のブログをご覧いただくために登録をお願いします



閲覧数:15回0件のコメント

最新記事

すべて表示

師父領進門,修行在個人 - 修行は終わらない

これまで、シンガポールの修行期間中に学んだことを色々と書いてきました。改めて並べてみるとかなりあるものだと自分でも感心しました。9年の歳月は決して短くはなかったし、多くの実りがありました。 まだまだ学ぶべきことがあったのではないか、という思いはもうありません。人から教えてもらう段階は、ひとまず卒業して、これからは自分自身で行う修行が始まります。 帰国にあたって、一番最初にやらなければいけないことと

楊式太極拳との交流

少し前になりますが、筑波で教室をやっている老孔龍先生と交流を持つことができました。 シンガポールで学んでいる間は、他の流派の人との交流は皆無でした。正直、他の流派と呉式の違いがどんなところにあるのかもよく知らずにここまできました。よく言えば、純粋培養なのですが、早い話が世間知らずといった感じです。 老孔龍先生が色々と感想を書いてくださったので、詳しくは下記のリンクをご覧ください。 https://

bottom of page