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最後まで教えた喜び

執筆者の写真: Mitch SatoMitch Sato

最後までって言っても、本当に学びきった生徒を出したわけではなく、108式套路を一通り最後まで教えたってことです。


日曜日の夕方のクラスを担当し始めてから2年、ようやく108ステップ全てを教えることができました。



師匠の助けを借りずに単独で教え切るのはこれが二度目。ちなみに前回の感想は下のブログからご覧ください。



前回教えきった時は、週2回レッスンを行うグループでした。今回は、毎週1回のみのグループ。習い事なんて週1回でいいのでは、っていう声が聞こえてきそうですが、週1回と2回では雲泥の差があります。


まずは動きを記憶する程度に大きな差が現れます。人間って、覚えた側から忘れていくそうです。復習をしないで1週間放っておいたら、かなりのことを忘れてしまういます。初めて習う人たちには、覚えなくても良い、インストラクターの動きについてこられるようになれば大丈夫、と言いますが、それすら怪しくなってきます。


週に1回でも継続できれば良いのですが、どうしても用事ができて休まなければいけないこともあります。一度休んで、自宅で全く練習をしないと、丸々2週間太極拳の動きをやらないことになります。昔私が自転車競技をやっていた時に、2週間トレーニングをしないとせっかく気づいた筋肉が全て失われる、って言われました。


休んだ間に習った内容を振り返るのも容易ではありません。週2回のクラスだとみんなの復習も兼ねて少し時間を割くことも可能なのですが、週1回でそれをやり始めると前に進めなくなります。


色々な理由はありますが、週1回ではやはり厳しいな、と感じています。東京で自分の教室を始めた時には、週2回を基本にする予定です。


さて、今回教え終えたのは7人。そのうち4人は、初めからこのクラスにいた人たちです。残りはクラスの統合でここにきた人たち。ほとんどの人が休むことがあまりなかったのは助かりました。でも、やはり動きを覚えるのは大変そうでした。


最後まで套路をやり通したあと、生徒さんたちも嬉しそうに笑っていました。良かったのは、一度習い終えたからもうこない、という生徒さんが一人もいなかったこと。皆さん、ここがゴールではないと言うことはわかってくれたようです。


引き続きこのクラスを担当し続けるので、次回からは、套路を繰り返して、少しずつなれていってもらおうと思っています。同時に少しずつおかしな動きを修正していきます。


私個人としても、やっぱり嬉しいですね。初めから最後まで単独で教え切る機会ってそれほどあるわけではないです。クラスの消滅・統合もあります。他のコーチに変わらなければいけないこともあったりします。


初めから最後まで教えきったのは、これでやっと2回目。シンガポールにいる間にもう一度教え切ることは時間的に不可能です。次回は、東京で自分の教室を開いてからになります。その日が来ることを心に描きながら、今は残されたシンガポールでの修行の日々と教室の準備をしっかりとやっていきます。


レッスンの後、自宅に戻ってビールで乾杯しました。仕事の後のビールは美味しいです。



これからもいろいろな話題を紹介していきます。

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