top of page

套路の量と質

套路5000回を超えた後の師匠との会話です。


また一歩前進 - 套路5000回達成 (mitchsato17.wixsite.com)


昔は、一日に5回ぐらいできたときもありました。一番回数が多かったのは一昨年で、年間で1200回を数えました。一日3回以上になります。平均で3回ってことは、多いときには5回、あるいはそれ以上やっていないと達成できない数です。どうしてもやれない日はありますので。


今はというと、2回が限度かな。3回やると次の日に疲れが残る気がします。


こんな感じで回数が大幅に減ったことを師匠に話すと、それは当たり前だといわれました。昔は今ほど細部に意識を払うことができていなかったし、何よりも腰を落とし、気を落ち着け、歩幅を可能な限り(姿勢に影響の出ない範囲で)広くする、というのもできていなかった。ただ表面上の動きを追うだけであれば、何回でもできる。それだけ成長したということで、これからは数を追わず一日1回から多くても2回程度にするようにとのことでした。


太極拳も続けていれば、体力もついてきます。私の場合は、もともと自転車乗りとしてかなり身体を酷使していたので、そのころからさらに体力が付くというのはあまり考えられません。太極拳をやるのに必要な筋肉はついたと思いますが。


これを相殺してくれるのが、加齢による体力の衰えです。いくら頑張っても自然の摂理にはかないません。瞬発力はもちろん、持久力も徐々に衰えていきます。体力の回復にもより長い時間が必要になってきました。これが、套路の回数が減ってきた大きな原因だと自分では思っていました。だとすると、仕方がないな、というあきらめもあって、減ってきた回数を無理に増やすことはしませんでした。消極的な撤退です。


今回の師匠の話、質が上がったから回数を重ねることが難しくなった、というのは、本当にうれしいですね。消極的に回数をあきらめる必要はないわけです。毎日1回しかできないぐらいに質を上げればいいわけです。その方がいい加減に3回やるよりはいいわけです。回数が増えないことを積極的に受け入れることができます。


同じことをあまり知らない人に言われてもあまり意味はないかもしれませんが、自分の衰えと成長を毎日見ていた師匠に言われると大きな意味があると感じます。


套路の質を高め、空いた時間は、読書と、体力回復のためのストレッチに使いたいと思います。套路以外の作業がさらに自分を高めてくれそうな気がします。



これからもいろいろな話題を紹介していきます。

最新のブログをご覧いただくために登録をお願いします





閲覧数:26回0件のコメント

最新記事

すべて表示

先日のブログでも書きましたとおり、本帰国は2月9日です。それに向けて色々な準備をこれからしていきます。 自分の会社を畳まなければいけないし、その関連でやらなければいけないこともありますが、やらなければいけないことの大枠は大体把握できました。これからは、それを粛々と進めていくだけです。 今回のシンガポール滞在は、2015年からでした。その年から師匠について太極拳を学び始めたので、8年以上にわたり指導

昔、一緒に太極拳を学んでいる人から、自分で自分の問題を治せるようになれば、とりあえず一人前、という話を聞いたことがあります。後2ヶ月でシンガポール、そして師匠からの直接の指導から離れようとしている私にとっては、自分で自分の問題に気づくことができるようになっているのが、これから成長するための条件です。 人から指摘されてそれを治すのは、簡単です。自分より上手い人が自分の周りにいて、その人の言うことを素

本日、本帰国のためのフライトを予約しました。2月9日の朝の便で日本に帰ります。9年近くにわたるシンガポールでの太極拳の修行生活も区切りがつきます。 あと残り2ヶ月、と思うと、正直、学び残したことはないか、できないことはないか、って不安になります。 シンガポールの学校では、誰よりも師匠から師事を受けた時間は長いし、練習も多くしてきました。姿勢が必ずしもよくなく、柔軟性もない、言葉のハンディキャップの

bottom of page