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執筆者の写真Mitch Sato

套路ができるようになるまで⑥

一人での套路の練習と並行して行うことになりますが、ある程度動きが頭に入ったら、それを正確にするために修正を行なって行きます。


① 基礎体力をつける

② 他の人について、動きを真似ることができる

③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる

④ 自分一人で動くことができる

⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える

⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる


何かを習っていく過程では、教えてもらったことを自分なりに解釈して理解をすることになります。その解釈が正しいとは限りません。思い込みって怖いもので、一度自分で下した解釈は外からの力が加わらないとなかなか治せません。


人に指摘されなくても自分でおかしいところに気づいて、修正ができるようになれれば一人前、という話を聞いたことがあります。なんかおかしいぞ、と気づくことはそれほど難しくないのですが、何がおかしいのをきちんと把握し、原因を考えて、修正を行うには、一つ一つの動きを十分に理解している必要があります。


修正の前にある程度までは覚える事を優先するのは、覚えていないものを治すことはできないからです。曖昧にしか覚えていないことのおかしいことを指摘しても、土台がしっかりしていないので、何を治していいのか十分にはわからないでしょうし、治した内容を覚えることはさらにハードルが高くなります。


修正は、一つ一つのステップごとに套路の初めから最後まで行って行きます。私の師匠も、私自身も、9巡の修正を受けました。私の場合は、9巡全て個人レッスンで行ったのですが、初めの3巡ぐらいまでは、グループレッスンで修正を受けても良いと思います。そこから先は、個人個人で身体が抱える問題も異なるので、個人レッスンに切り替えることが理想です。


なぜそんなに繰り返さなければならないか、疑問に思う方もいると思います。身体がきちんとできるないと治せない内容があります。また、心が落ち着いて来ないと理解できない修正もあります。


自分の経験では、6巡目の修正ぐらいまでは、まだ太極拳体操といったら良いでしょう、身体を動かすことがメインでした。それくらいから、徐々に心もリラックスして、身体を思うように動かせるようになってきました。




 

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