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執筆者の写真Mitch Sato

修行中学んだこと11 - 友達の心遣い

ありがたいことに、帰国を前に最後の飲み会を企画してくれる人たちが私にもいます。もともと人見知りで、人付き合いがそれほど上手いわけではないので、正直、送り出してくれる人がこんなにいるとは思っていませんでした。嬉しいことです。


昨日お別れ会をやってくれたのは、シンガポールで呉式太極拳を習い始めた時に一緒のクラスだったシンガポール人の女性3人でした。もう9年間、年に何度かではありますが、定期的に飲んで食べて話して、をする仲です。


この3人、6年ぐらい前に太極拳学校を辞めてしまいました。当時、私はバンコクでプロジェクトを抱えていて、2週間に一度だけ、週末にシンガポールに戻って個人レッスンを受けていただけでした。なので、日常どんなことが起きているかを全く把握してなく、ある時シンガポールに戻ってきたら、この3人とその周りにいた人が学校に来なくなったことに気がつきました。


プロジェクトが落ち着いて、シンガポールに戻ってきた時、久しぶりにこの3人と飲みに行く機会がありました。何があったのかを聞きたいと思う反面、真実を知るのが怖くて聞けない自分もいました。3人とも何があったのかを話そうとしないので、こちらからも何も聞かず、取り留めのない話を続けました。


漏れ聞こえてきたところからなんとなく何があったのかは察しがつきましたが、これまで確認をしたことはありませんでした。


昨日飲みに行った時、3人とも、私が帰国して独立することを本当に喜んでくれてました。そして、そのうちの一人が打ち明けてくれました。


呉式太極拳を習っていた当時、彼女も私と同じで、この太極拳をしっかり学んで後世に伝えることを第二のライフワークにしようと思っていたそうです。でも、学校、そして師匠との折り合いをどうしてもつけることができなかったそうです。教わりたいことがあっても、きちんと尊敬できない人からでは学びきることはできない、と断念したと言ってました。


そして、その当時努力していた私には、個人的な感情で影響を及ぼしたくなかったので、敢えて理由を言わずにしまっておいてくれたそうです。


凡人であれば、得てして、自分の抱えた感情を自分の周りにいる人に話しまくって、自分に同調してもらおうとすることが多いと思います。この女性の心遣いには本当に感謝しています。当時、私もなんとなく腑に落ちないことがあって、自分が異文化を理解できていないのか、性格的に問題があるのか、と考えていたことがあります。その当時、もしこの女性が、その時の思いを私にぶつけていたら、私も自分が間違っているわけではない、と感じて、そこで挫折していたかもしません。


何が他人にとって良いことに繋がるのかは、判断が難しいです。彼女の態度は、私も学ばなければいけません。自分が当たり前だと思っていることを、他人に押し付けないようになりたいです。


3人とも、日本に遊びにきてくれるそうなので、その時の再開を誓って昨夜は終わりました。


自分が今日、こうして教えられること、そして学校を開こうとしていることは、いろいろな人たちに支えられているのだと改めて思いました。



 

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