二足の草鞋の弊害

Mitch Sato
4月18日
読了時間: 3分

副業を辞めて３週間あまり経ちました。やっぱり専念できるって嬉しいです。副業をやっていたときは、それほど忙しくはありませんでしたが、やっぱり気になりました。副業がなくなった今、教室運営にかけることができる時間が単に増えただけでなく、専念することで過ごす時間の質も向上したように思います。二つのことを同時にやっていると、集中力は思った以上に落ちてしまうようです。

今までも太極拳の練習はそれなりにやってきたのですが、かなり犠牲になっていたのが座学です。まだまだ学ばなければいけないと思っていることがかなりたくさんあるので、きちんと机に向かって集中して本が読めるようになったのは嬉しいです。

私がシンガポールで呉式太極拳を学び始めていた頃、復習のために師匠の動きをビデオに収めておこうと思って、レッスン中に動画を撮っていたことがありました。動画を撮りながら参加していたレッスンの内容は驚くほど頭に入っていなかった記憶があります。動画に収めたので、あとで見直せばいいや、っていう心の緩みがありました。でも、それ以上に動画を撮ることに気を取られて、師匠の説明をきちんと聞けていませんでした。しかも動画を撮ったことに満足してしまったのか、後からきちんと見直すこともあまりしませんでした。

やっぱり二つのことを同時にやろうとするのはダメなんだと改めて感じました。

教室で提供できるコンテンツの充実を考えていますが、二足の草鞋にならないように、あくまでも中心は「気」を体に巡らせること、を中心に据えていきたいと思います。

「気」を中心に考えるようになったのは、自分の中での変化です。教室を企画し始めてからずっと、足腰の鍛錬を教室の中心に据えてきました。それゆえに「100歳まで歩ける心と体を作ろう」をモットーにしてきました。この方がどんな人が見てもわかりやすいので、これを変えるつもりはないのですが、足腰を鍛えるのは、「気」を巡らせるための土台作りです。しっかりした土台を作り、丹田に気を蓄えて、それが身体中を巡ることで、健康な心身を作っていくことをお手伝いしていけるようにしたいと思います。

それに向けて現在新しいサービスの企画をしています。発表までもうしばらくお待ちください。