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執筆者の写真Mitch Sato

コロナの後の変化

コロナが完全に終わったわけではありませんが、旅行にかなり自由に行けるようになった影響が教室の参加人数にも出てきました。


3年近く海外に行けなかったシンガポールに住んでいる人たち。ここは狭い島国なので、元々島から定期的に出かける人が圧倒的に多かったという印象を持っています。抑圧された旅行に出たいという思いをそろそろ爆発させる時期に来ているようです。


パスポートが切れてしまって新たに取得するために役所に長い列ができたなんて話も聞きました。自分に影響があるところで言うと、日本に帰ろうと思っても、チケットの値段が確実に上がっています。そして、直行便のチケットの残りがかなりなくなってきました。チケットの検索サイトに出てくるのは、経由便がほとんどです。マレーシアのクアラルンプール、タイのバンコク、ベトナム経由なんていうのもあります。これらの経由便でもいつもの直行便の値段よりも高いぐらいです。


教室では、だいたいどの時間帯も一人や二人は旅行だったり出張だったりで海外に出ていてお休みをするようになりました。日曜日のお昼頃のレッスンでは、2人が旅行、二人がコロナに感染したということで、4人がお休みをしました。元々8人しかいない時間帯なので、コーチを二人張り付けておく必要はないだろうということで、私はその時間帯お休みをいただくことができました。


久しぶりの旅行ということで、長い期間の旅行をする傾向もあるようです。1ヶ月近く旅行を続けるなんていう人も結構います。3年間旅行できなかったことの憂さ晴らしでもあるのでしょう。


太極拳は積み重ねが大切なので、休む人が多くなると、レッスンの運営も難しくなってきます。どこまで休んだ人むけに復習をする時間をとるのかは悩ましいところです。通い続けてくれた人に迷惑をかけたくはないし、かといって落ちこぼれてしまう人やきちんとできない人を増やしたくもありません。


もう一つ、これは太極拳だけではなく、どんな運動にも当てはまることですが、中断をすることで、今まで鍛えてきた身体、体力が失われてしまうのも問題です。せっかく足腰がしっかりしてきたのに、また鍛え直すことが必要になったりします。


こんなことに気がつくことができるようになったことは自分にとっては非常に大きな成果で、自分が教室を開いた時にこういった問題にどうやって対処していくかを今から考えることができます。


目をきちんと開いていると、いろいろなことから学ぶことができるものです。


日本では旅行に行くと助成金が出るそうですね。そんなことをしなくても一定の時期、旅行に出られない状況を作ってあげれば、放っておいても行きそうなものですが。



これからもいろいろな話題を紹介していきます。

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