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「行功心解」 (3) - 以心行気

前回のブログで、「以心行気」は、心を用いて、つまり意識的に呼吸を行う、としました。


意識的に呼吸をすればどんな意識でも良いのか、というとそんなことはありません。まずは、何を意識するかが問題です。通常、呼吸をするときには、勝手に空気が鼻や口を出入りするだけなので、それがどこに行くのか、身体のどの部分を意識するか、なんてことは考えません。


太極拳で行う呼吸は、空気を自分の身体の中に取り込み、取り込んだものを必要なところに溜め込み、それを全身にめぐらせることを意識して行います。でも、そんなことを頑なに意識してしまうと、身体も硬くなるし、呼吸をすること自体が苦痛になりかねません。そもそも何をやっているのかわからなくなることでしょう。


何を意識するのかは、初めのうちは気にしなくても良いと思います。身体と心が落ち着いてきたら徐々にできるようになれば良いです。


もっと重要なのは、どういった「心」「意識」で呼吸を行うようにするのか、って言う質の問題です。誰でもそうだと思いますが、心や意識は、散漫になりがちで、雑念に溢れていることも多いと思います。そういったものをできるだけ取り除いて、落ち着いた、邪念のない状態で呼吸を行うことが初めのステップとしては大切だと考えます。


「心」が汚れた状態で取り込んだ「気」は、それ自体も汚れてしまうので、いくら体内に溜め込んでも、良い効果は生まないし、太極拳の深みに導かれるものとして使うこともできないと考えられています。


以上から、「以心行気」の意訳は、「邪念を取り除いた落ち着いた意識を用いて、呼吸を行う」ということにしておきます。


具体的には、何をやったら良いか、ですが、私はこんなステップで考えています。

  1. まずは「心」を落ち着かせる。ゆっくりと深呼吸をしてみても良いと思います。

  2. ゆっくりと鼻から息を吸う。このとき吸う事を意識してみましょう。ただし、胸で吸い込んで肩が上がってしまうような呼吸ではなく、お腹を膨らますようにして息を吸います 

  3. しっかりと吸ったら、今度は息をゆっくりと吐きます。このとき、意識を身体の下の方、いわゆる臍下丹田と言われるところに集められると良いです

これだけでもなかなかできることではないですね。どうやって心を落ちつかたら良いか、って聞かれても、一朝一夕に教えられることでも、できるようになることでもありません。


太極拳で呼吸をどんなふうにしたら良いのか、って言うのは、教室でもよく聞かれます。色々と動作を覚えながら、呼吸にも意識を払って、って言うのはなかなかできることではないので、私は、鼻から普通にゆっくりと息をしてください、とだけ言うようにしています。理論としては色々と大切なことはあるけれども、まずは太極拳の動きに慣れて、基礎を作るところから始めます。


なぜ、口からではなくて、鼻からの呼吸が良いのかは、また別のブログで書きたいと思います。


この次のブログでは、落ち着いた意識で行った呼吸をどうするのか、を説明していきます。






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以心行気,務令沉着,乃能收斂入骨;以気運身,務令顺遂,乃能便利従心。精神能提得起,則無遅重之虞,所谓頂頭懸也;意气須換得霊,乃有円活之趣,所谓変動虚実也。発須沉着松静,注一方;立身須中正安舒,支撑八面。


行気如九曲之珠,無往不利;運如百錬鋼,何堅不摧?形如搏兔之,神如捕鼠之猫。静如山岳,動若江河。蓄如張弓,発似放箭。曲中求直,蓄而後発。力由脊発,步随身換。收即是放,断而復連。往復須有折叠,進退須有転換。極柔軟,然後極堅鋼。能呼吸,然後能霊活。气以直養而無害,以曲蓄而有余。心為令,気為旗,腰為纛。先求开展,後求緊凑。乃可臻于缜密矣!


又曰:先在心,後在身。腰松,気斂入骨,神舒体静。刻刻在心。切記“一動無有不動,一静無有不静。”牽動往来気貼背,斂入脊骨。内固精神,外示安逸。迈步如猫行,動如抽丝。全身意在精神,不在。在気則滞。有者無力,無者純鋼。若車輪,腰如車軸。



これからもいろいろな話題を紹介していきます。

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