最近、暇があると図書館に行って、太極拳の本で面白そうなものがないかを探しています。シンガポールの図書館には、健康関連の書籍のコーナーにかなりの数の太極拳の本を置いています。パラパラとめくっていると楽しいものです。
図書館で本を借りることができるのは、国民か永住権を持っている人なので、私は借りられません。図書館の席で読んでみて、本当に面白そうだと中国のサイトから購入します。
一番多いのは、写真で動きを説明する類のものです。色々な流派の本があります。写真に説明をつけて套路を説明している本はかなりあります。太極拳を実戦でどう使うか、を同じ方法で説明しているものもありました。
私の場合は、今更他の流派の動きを学ぼうとも思っていないし、呉式太極拳に関しては、少なくとも套路に関しては、本から学ぶ必要はないと思っています。そもそも、写真を見て動きを学ぶことができるとは端から思っていません
では、どんな本に興味があるかというと、理論の説明をしている本とか、太極拳でよく見られる問題を解説してくれている本です。太極拳の歴史とか中国文化との関係について書いてある本も参考になります。
写真の本は、図書館で見つけて一番最初に買った本です。よくある太極拳に関する疑問や問題点を、太極拳の大家、と言われる人の発言をまとめている本です。
紹介されている問題は、こんなのがあります。全部で30の問題が扱われています。
太極拳における放松の問題
太極拳における意念の問題
武術と太極拳における呼吸の問題
太極拳の練習で、いかに膝の怪我を防ぐか
それぞれの問題に対して、4人の大家の意見が紹介されています。あまり理論に走りすぎることなく、比較的わかりやすい言葉で紹介されているので、私のレベルの中国語でも、それほど苦労することなく読むことができます。
ちょうど膝の怪我に関するところを、読んでいたのですが、自分が今まで習ってきたことをまとめるのに役に立ちそうな記述が散見されました。
太極拳に対する理解が十分でなかった頃は、面白そうな太極拳に関する本を翻訳して紹介してみたいと思っていたのですが、最近は、自分なりの理解を紹介する方針に変えました。原書の翻訳だと、どうしても自分の考えにそぐわない箇所が出てきます。あまり訳注をつけるのもどうかと思うし、かと言って、自分もそう考えていると読者に思われるのも困ります。
面白そうな本が多すぎて、全てを訳す時間もないです。他人が読むことに耐えられる翻訳をするには、それなりに時間がかかります。そんな時間をかけるぐらいなら、できるだけ多くの本を自分で読んで、まずは自分の中で消化する方が良いと思えるようになりました。そして、消化した内容をこのブログで紹介した方が、おそらく色々な人、そして自分の役に立つと思います。
中国語、もっときちんと勉強しておけばよかったと、読書をする度に思います。でも、辞書を弾きながら、ゆっくりしか読めないため、かえって斜め読みができなくて良いとも思えます。
残り2ヶ月のシンガポール生活の間だけでなく、それ以降も原書とは常に向き合って、自分の頭の中の整理を続けたいと思います。
ちなみに、私が保有する本は、太極拳教室「太極の小径」の教室で閲覧できるようにします。太極拳およびその周辺の様々な本があります。ご興味のある方は、ぜひご連絡いただき、お立ち寄りください。
コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡ください
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呉式太極拳教室「太極の小径」では、2023年10月からの生徒さんを募集しています。詳しくはこちらからご覧ください。
これからもいろいろな話題を紹介していきます。
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